【WordPress】定型文を登録して記事作成を効率化しよう: 同期パターン(旧再利用ブロック)利用方法の解説

裕希ヒロ
こんなお悩みありませんか?
  • 記事投稿しようと思ったけど、投稿の真っ白な画面を見ると気が重たくなる💦
  • 記事の書き方はあわせているつもりなのだけど、細かいところで表現の揺らぎが発生してしまって一貫性のある記事作成が作れない💦
  • 同じ文章を毎回繰り返して書いているなあ・・・面倒くさいなあ・・・💦

こんにちは!裕希ヒロです。このブログでは、システムエンジニア出身の私がWEBマーケティングを学んで『稼ぐ力』を鍛える過程を発信しています。

今日は「記事作成効率化のための同期パターン(旧再利用ブロック)の利用法」について説明します。

一言で言うなら、お決まりの定型文章を登録して効率化しよう!というお話です。

記事作成の効率化に悩んでいる方、同期パターン(旧再利用ブロック)を使えばその問題を解決できます。同期パターンを使うことで、一度作成したコンテンツを何度も利用でき、記事作成のスピードを向上させることができます。

早速、具体例とあわせてメリットを学習していきましょう。記事を読み終えたら、きっとあなたも定型文を登録したくなっているはずです。

他の言い方だと「雛形」とか「テンプレート」という表現もあるかと思いますが、テンプレートについては WordPress では別の機能名として用いられていて話が厄介になるので、ここでは定型文章として説明します。

注意点

同期パターンは Gutenberg エディターを前提としています。Classic Editor を利用している場合は、最初に Gutenberg エディターに変更することから始める必要があります。

「Gutenbergって何?」という場合は以下の記事を参照ください。

あわせて読みたい
【WordPress】Classic Editorは時代遅れ!今すぐGutenbergエディターに乗り換えたくなる魅力5選
【WordPress】Classic Editorは時代遅れ!今すぐGutenbergエディターに乗り換えたくなる魅力5選

定型文章の登録により執筆作業を楽にするイメージ(実例)

新規投稿画面がこのように表示されますよね。真っ白です。

さあ、あなたは文章を書き始めます・・・しかし、真っ白なノートに文章を書き始める第一歩が重たいですよね。

ここで、たったの1クリックで定型文が挿入されたら、少しは気持ちが楽になりませんか

ここでますスラッシュ( / )を入力して、挿入するブロックの一覧を表示します。

ここで「記事_投稿フォーマット」ボタンを押すと・・・

ドカーン!と、定型文が登場しました。ボタンを1回クリックしただけです。

解決策: 同期パターン(旧 再利用ブロック)による定型文章の登録

今回の例だとまだまだシンプルですが、あなたが毎回書いている同じような文章の型を「同期パターン」として予め登録しておくことで文章の執筆を効率的に進めることができるようになります。

「同期パターン」とは、WordPress が標準で備わっている機能です。WordPress 6.3がリリースされてから登場した名前ですが、それよりも前は「再利用ブロック」という機能が利用されていました。

それでは、定型文の登録方法を具体的に確認していきましょう。

同期パターンへの文章テンプレートの保存方法

「同期パターン」についての詳細は別の記事で解説していて重複になりますので、この記事では大まかな構造だけ説明します。

今回の例では、以下の3つのパターンから成り立っています。

パターン1: 「記事冒頭挨拶」は、文字ののみを列挙しています。

(もちろん、画像などのその他のブロックがあっても問題ありません)

パターン2: 「記事まとめ締め」も、文字のみを列挙しています。

パターン3: そして主役の「記事_投稿フォーマット」は以下のとおり。

「記事_投稿フォーマット」構造はこのようになっています。

  • 見出し付きボックス: JINが有する装飾ブロックです。この例では「JIN」のテーマを利用しています。
  • 記事冒頭挨拶: 前述の同期パターンをここに挿入しています。
  • 記事まとめ締め: 前述の同期パターンをここに挿入しています。

このように保存することで「記事_投稿フォーマット」が完成し、新規記事の投稿画面で定型文として利用できるようになります。

「記事冒頭挨拶」「記事まとめ締め」「記事_投稿フォーマット」といった名前は、今回の実例で利用している任意の名前です。WordPressにこのような名前の機能が存在しているものではありません。任意の名前ですので、あなたが同期パターンを登録する時に好きな名前を設定することが可能です。

本ケースでの定型文保存の仕組みの解説

説明の通りそのまま真似をするだけでも定型文としては使えるようになりますが、どうしてこのような方法にしているのかをあなたなりに理解できていますか?

仕組みを理解しておくと自身での応用の幅が広がりますので、ここで考え方を理解しておきましょう

考え方

今回の定型文には「自己紹介」に相当するすべての記事で共通化したい文章と、「記事特化コンテンツ」に相当するその記事でしか登場しない表現を混在させる必要があります。

先に登場した図を例にすると「こんな悩みありませんか?」のボックス内に記載する文章は、その記事タイトルにあわせて記載することになりますし、その表現を他の記事で使う可能性は限りなく低いですよね。

そこで登場するのが、同期パターンにおける「同期ステータス」という考え方です。前述の画像をよく見てみると、以下のとおりになっています。

パターン名(任意)同期ステータス(WordPressの設定値)
記事冒頭挨拶同期
記事まとめ締め同期
記事_投稿フォーマット非同期

具体的な仕組み

文字だとイメージが湧きづらいので、図解で確認してみましょう。

  • 「記事冒頭挨拶」「記事まとめ締め」の2つは、全ての記事で共通化させたい内容です。そのため、同期ステータスは「同期」と設定します。こうすると、これらの原本の文章は1つだけ存在することになり、原本を修正すればすべての記事に反映されることになります。
  • 「記事_投稿フォーマット」は、あくまで記事を執筆しやすくするための定型文章を挿入したいだけで、他の記事と同期をしたい意図は全くありません。むしろ、全然関係ない記事の文章が他の記事の影響を受けて変わってしまったら困りますよね。そのため同期ステータスは「非同期」とします。

このようにすることで冒頭や文末の挨拶文の原本は1つ(同期パターンを利用)を保ちつつ、記事毎に定型文章を挿入することができます

なぜこのような面倒なことをするのでしょうか?冒頭挨拶文などは将来的に手直しをする可能性が高いですから、その時に記事ひとつひとつを手作業でやるほど非生産的で馬鹿げたことはありません。記事の数が何百とあったらどうでしょう・・・?ぞっとしますよね。

今のうちに効率化を狙っておきましょう。

文章テンプレートの活用案

「あなたの好きな文章をいかようにでも登録しておくことができる!」と言われても、具体的イメージがわかないかもしれませんね。同期パターンの具体例として、以下のような定型文章案が考えられます。

  • 定型の挨拶文: 「こんにちは、今日は○○についてお話しします。」
  • 商品の紹介文: 「この商品は、○○という特徴があります。特に△△に優れており、□□な方におすすめです。」
  • CTA(Call to Action): 「詳細はこちらからご確認ください。リンクをクリックして、今すぐお申し込みください。」
  • 強く押し出したい商材のアピール文: 「当サイトでは◯◯商品を強くお勧めしています。具体的な商品情報はこちらからご参照ください。」という文章を、すべての記事の冒頭あるいは文末に挿入する
  • 吹き出しブロックでの掛け合い: 人間同士が会話している様子を表現したいとき「先生は◯◯についてどう思いますか?」 「それはね、△△△なんだよ」という会話を、吹き出しのキャラクター指定も含めて登録しておく

少しはイメージが湧いてきたでしょうか?このような使い方は無数に考えられますよね。

これらのテンプレートを同期パターンとして保存しておくことで、新しい記事を書くたびに同じ内容を入力する手間が省けます。

定型文章を登録する意義の整理

改めて、今回の営みを整理します。

同期パターンを使うことで実現できること

同期パターンを使うことで、記事作成の時間を大幅に短縮できますし、記事毎の揺らぎが小さい、一貫性のある質の高い記事を提供できるようになります。また、同期パターンは、記事の一部だけでなく、複数のブロックを組み合わせた複雑なレイアウトにも対応できます

参考情報: 他の方法としてプラグインやfunctions.phpの簡単な説明

同期パターン以外にも、記事作成を効率化するための方法として、以下のような手段があります。古くから WordPress を利用している場合には定番の方法であったり、あるいは複雑な仕組みを構築している場合にはプラグインの方が有効であるなど、置かれている状況によって手段はいくつかあります。

  • プラグイン: WordPressには、記事作成を支援するさまざまなプラグインがあります。例えば、テンプレートを管理するためのプラグインや、記事作成を自動化するプラグインなどがあります。
  • functions.php: WordPressのテーマファイルにあるfunctions.phpを編集することで、特定の機能を追加したり、カスタマイズしたりできます。例えば、特定の条件に基づいて記事の一部を自動的に挿入するコードを追加することができます。

とはいえ、2024年現在において多くの場合は同期パターンの利用で解決すると思います。難しいことをすると理解できなくなり、WordPressサイトのメンテナンスにも苦労しますので、まずは標準機能の同期パターンでできることから始めることを強く推奨します。

まとめ:記事作成効率化のための同期パターン(旧再利用ブロック)の利用法

この記事では、同期パターン(旧再利用ブロック)を活用することで記事作成の効率を大幅に向上させる方法について解説しました。定型文の登録やテンプレートの利用により、記事作成のスピードが劇的に向上し、一貫性のある高品質な記事を簡単に提供できるようになります。また、冒頭や文末の挨拶文などの共通部分を同期パターンとして保存することで、効率的かつ効果的に記事を作成することが可能です。

効率的な記事作成を実現し、ビジネスの成長を促進しましょう!

以上、裕希ヒロがお送りしました。

ABOUT ME
裕希ヒロ
裕希ヒロ
システムエンジニアxマーケター
順調に出世していて定年まで安泰だったはずの大企業を無計画に辞職。年収ダウンのリスクと隣合わせに「WEBマーケティング」を学び、新たな武器を手にして新世界に挑戦しているエンジニア。中学生からインターネット文化に染まり、ネトゲ沼にはまりながらIT業務歴は長く20年超。
記事URLをコピーしました