WordPressバックアップの取り方:無料機能のプラグイン4種を解説
- WordPressのデータが消えるのが心配だけど、何か対策をしたほうがいいの?
- バックアップを取得したいけど、どのようにプラグインの選べばいいのかわからない
- 無償版のバックアッププラグインを知りたい
こんにちは!裕希ヒロです。このブログでは、システムエンジニア出身の私がWEBマーケティングを学んで『稼ぐ力』を鍛える過程を発信しています。
この記事ではWordPressのデータバックアップについて説明します。
WordPressのデータが突然消えると、サイトの復旧には大変な時間と労力が必要って知ってますか?起きてからじゃ遅いので、定期的なバックアップは今すぐに実施してください。
特に初心者の方は、最低限でいいので使いやすいバックアッププラグインを活用することで、安心してサイト運営ができますよ。
とはいっても、バックアップのためのプラグインが多すぎてなにを選べばいいのかわからない・・・そこでまた滅入ってしまうのですよね。
ですがもう大丈夫です。
この記事を読むと、WordPressのデータバックアップが簡単に設定でき、データ消失のリスクを大幅に減らすことができます。
バックアッププラグインの重要性
WordPressサイトを運営する上で、バックアッププラグインの導入は非常に重要です。
バックアップは、サイトのデータやコンテンツが何らかの理由で失われたり、破損したりした場合に備えるための保険といえます。例えば、サーバーの故障、ハッキング、プラグインの競合などが原因でサイトがダウン(停止)した場合、最新のバックアップがあれば迅速に復旧できます。
サイトの規模の大小に関係なく、一度失ったデータを再構築するのは非常に困難で時間がかかります。その間、完全に本来の仕事が止まってしまいますからね。そのようなリスクを少しでも小さくするために、バックアッププラグインを使用して定期的に自動でデータを保存し、必要なときに簡単に復元できるようにすべきなのです。
また、WordPressのアップデートやテーマの変更などを行う際にも、バックアップを取っておくことで安心して作業が行えます。
完全無償(無料)に拘りすぎることの問題点
プラグインは無償がいいですか?
もちろん「YES」ですよね。私もそう思います。
しかし、完全無償のプラグインは、時には多くの問題を抱えるのです。完全無償で提供されているプラグインだと、プラグイン開発チーム(あるいは開発者1人)の保守メンテナンスをする労働力が不足して、セキュリティ対応や不具合修正が長いこと行われない、あるいは遅くなってしまうことがあります。
バックアッププラグイン、バグで不良動作を起こされたら困りませんか?
データバックアップという失敗が許されない非常に重要な機能は、有料版が存在しているプラグインの方が安心です。有料版が存在するということは、一定の人気があり、専任の開発・サポート体制が整っていることを意味します。そのため無料版だけのプラグインに比べると、より信頼性が高く、安心して利用できます。
しかし!ここで安易に有料版へ誘導することはしませんので、安心してください。
この記事では「有料版を有しているのだけど、無償版の機能で十分に満足できるプラグイン」という観点でお勧めをします。サイト運営にかかるコストは少しでも減らしたいですからね。
初心者におすすめのWordPressバックアッププラグイン4選
この記事では結論『WPvivid Backup プラグイン』を推奨しますが、他にも評価が高いバックアッププラグインが複数ありますので、それらの特徴を一通り見比べます。
比較は良いから結論だけ教えてほしい!という方は、最後の比較に進んでください。
UpdraftPlus
UpdraftPlusは、初心者でも簡単に使えるインターフェースが魅力のプラグインです。自動バックアップスケジュールを設定できるため、一度設定しておけば安心です。
UpdraftPlus: WP Backup & Migration Plugin – WordPress plugin | WordPress.org
- 特徴: 簡単に使えるインターフェース。自動バックアップスケジュールの設定が可能。
- 保存先: Google Drive、Dropbox、Amazon S3、FTPなど。
- 料金: 無料版あり。有料版では追加機能が利用可能。
- 長所: 初心者にも使いやすく、多機能。
- 短所: 無料版のサポートが限られる。
UpdraftPlus: WP Backup & Migration Plugin
標準: Dropbox、Google Drive、Amazon S3 (または互換)、Rackspace Cloud、FTP、DreamObjects、Openstack Swift、または電子メールにバックアップ
有料版: 有料版では、Microsoft OneDrive、Microsoft Azure、Google Cloud、Backblaze B2、SFTP、SCP、pCloud、WebDAV、または UpdraftPlus の統合ストレージ オプションである UpdraftVault へのバックアップ
自動バックアップの時間指定などは無料版では不可のようです(有料版の説明より解釈)
BackWPup – WordPress Backup & Restore Plugin
BackWPupは、WordPressサイト全体のバックアップを作成し、自動スケジュール設定も可能です。データベースやファイル、プラグイン、テーマなどを含む完全なバックアップを提供します。
BackWPup – WordPress Backup & Restore Plugin – WordPress plugin | WordPress.org
- 特徴: WordPressサイト全体のバックアップを作成し、自動スケジュール設定が可能。
- 保存先: Dropbox、Amazon S3、Google Drive、FTP、メールなど。
- 料金: 無料版あり。有料版(BackWPup Pro)では追加機能が利用可能。
- 長所: 無料で多くの機能を提供し、初心者から上級者まで幅広く利用可能。
- 短所: 初期設定が少し複雑な場合があり、サポートが限られることがある。
保存先: Dropbox、S3、FTPなど
バックアップ対象、バックアップの頻度、バックアップの保存場所を選択できます。
- /wp-content/ フォルダーとデータベースを含む WordPress インストール全体をバックアップ
- 毎日、毎週、または毎月自動バックアップを実行するようにスケジュール設定
以前は「復元機能は有料のみ」だったようですが、最新のプラグイン説明では「復元オプションが無料版に含まれました」と記載があり(日本語訳)、現在では復元までできるようですね。
有料版と無料版の比較
Duplicator – Migration & Backup Plugin
Duplicatorは、サイトのバックアップと移行に特化したプラグインです。サイト全体をパッケージ化して他のサーバーに移行することができます。
Duplicator – Migration & Backup Plugin – WordPress plugin | WordPress.org
- 特徴: サイトのバックアップと移行に特化。
- 保存先: ローカルストレージまたはクラウドストレージ。
- 料金: 無料版あり。有料版ではスケジュールバックアップなどの追加機能が利用可能。
- 長所: 移行作業に優れ、簡単にサイトのクローンを作成可能。
- 短所: 初心者には設定がやや複雑。
サイトを複製する機能は、特に開発者にとって便利ですね。
しかしPro版でできることの中に以下の記載があります。
- スケジュールされたバックアップ
- Dropbox、Google Drive、Microsoft OneDrive、Amazon S3、FTP/SFTPへのクラウドストレージ
・・・その他、多数の便利機能
裏返すと、無償版ではこれらのことができないので、他のプラグインに比べて見劣りしてしまう点は否めません。
Migration, Backup, Staging – WPvivid
WPvivid Backup Pluginは、フルサイトバックアップ、自動バックアップスケジュール、サイトのクローン作成が可能です。無料版でも十分な機能を提供します。
Migration, Backup, Staging – WPvivid – WordPress plugin | WordPress.org
- 特徴: フルサイトバックアップ、自動バックアップスケジュール、サイトのクローン作成が可能。
- 保存先: Google Drive、Dropbox、Amazon S3など。
- 料金: 無料版あり。有料版ではより高度な機能が利用可能。
- 長所: 多機能で、無料版でも十分な機能を提供。
- 短所: 一部の高度な機能は有料版でのみ利用可能。
標準機能の中に、スケジュールされたバックアップや、クラウドストレージへのバックアップ(Dropbox、Google Drive、Microsoft OneDrive、Amazon S3、DigitalOcean Spaces、SFTP、FTP)をサポートしています。
有料版と無料版の比較
WordPressサイト運営の初心者向けという観点では、無料版で十分に活躍してくれそうです。
プロ版に書いてあることが誰に需要があるのか?というと、企業や規模の大きいプロジェクト向けでしょうね。例えば以下のような観点です。
- バックアップは「変化があった差分のみ」を取得するようにしてくれるのでストレージ容量を節約できる
- 復元の時に、一部分を復元するようなことができたり、WordPress管理外のファイルを復元してくれる
- スケジュール時間をきめ細やかに設定できる(無料版は最短12時間)
4種のプラグイン比較のまとめ
以下に、これらのプラグインを比較表でまとめました。
プラグイン名 | 落選ポイント |
---|---|
UpdraftPlus | 自動バックアップの時間指定などは無料版では不可のようです(有料版の説明より解釈) |
BackWPup | 機能面では問題ない。管理画面の使い勝手など直感的な部分でWPvividの方が優位と判断 |
Duplicator | 無償版だと自動バックアップができないなど制限が多いので、他のプラグインに見劣りする |
WPvivid Backup Plugin | 採用 |
いずれのプラグインも更新頻度やレビュー数などの実績においては申し分なく、それ故に迷ってしまいました。しかし、「無償機能でやり抜く」と決めているので、無償機能で以下の機能が使えることが大前提です。
- 自動バックアップが実行できる
- ファイルを外部ストレージに保存できる
- バックアップの取得状況が一覧化されて見やすい
このくらいあればひとまず十分なのです。サイトの移行・複製機能なんかを有するプラグインも多いですが、これを使う必要性が生じる方は少数派ですし、後からいくらでも考えることができます。まずはシンプルに設定を進めましょう。
あと重要な点で、ファイルを外部ストレージに保存することの重要性についても言及しておきます。バックアップって、いざ事故が発生したときのための対策なので、WordPressサイトが存在しているサーバーとは別の場所に保存しておかなければ意義が半減してしまうのですよね。
結論、WPvivid Backup Plugin は無償範囲で目的を達成することができると判断しました。
導入方法や具体的な設定方法は別の記事にまとめます。
まとめ:最悪の事態に陥る前に今すぐバックアップ設定をしよう
WordPressのデータバックアップは、サイト運営者にとって必須の作業です。この記事では、初心者から上級者まで幅広く利用されている4つのバックアッププラグイン(UpdraftPlus、BackWPup、Duplicator、WPvivid Backup Plugin)について詳しく解説しました。それぞれのプラグインには独自の特徴と利点があり、使いやすさや機能面での違いを理解することで、自分に最適なプラグインを選ぶことができます。
定期的なバックアップは、サーバーの故障やハッキング、プラグインの競合などによるデータ消失のリスクを大幅に減らすことができます。特に、初心者の方には無料でも十分に高機能なプラグインを利用することをお勧めします。今すぐバックアップを設定し、最悪の事態に備えてデータを安全に保護しましょう。
以上、裕希ヒロがお送りしました。