ラッコサーバーとは?ラッコキーワードの開発会社が提供するレンタルサーバー
こんにちは!裕希ヒロです。このブログでは、システムエンジニア出身の私がWEBマーケティングを学んで『稼ぐ力』を鍛える過程を発信しています。
「ラッコサーバー」って聞いたことはありますか?
私は知りませんでした。
「ラッキキーワード」ならばいかがでしょうか?
ブロガーがキーワード調査する時には御用達のツールなので、こちらは多くの方がご存知でしょう。
このラッコキーワードを運営するラッコ株式会社が手掛けるレンタルサーバー事業が「ラッコサーバー」です。
「なんだよ、今更新興のレンタルサーバーの解説かよ」と思ったあなた。
ごもっともな指摘ですが、ちょっと待ってください。
私もレンタルサーバーの業者を何十と気てきたので今更興味を示すことはないのですが、ラッコサーバーは少し興味をそそる部分があったので、わざわざ記事にしています。
本来、レンタルサーバーってWEBサイト運営の地盤になるものなので、基本的には大手で実績のある盤石のサービスを使うべきなのです。WEBサイト(WordPress)を建物とするならば、レンタルサーバーは土地・地盤に相当するものです。地盤が液状化して建物が倒れていったら嫌ですよね?
特に、昨今は有名大手企業のWordPressサーバーを月額1,000円程度で使えてしまう時代ですので、ここから数百円安かろうが、その価格差で失うものが多ければ比べるまでもありません。
ところが、調べてみたところラッコサーバーの地盤もしっかりしているようです。
そして、「月額330円〜(36ヶ月契約)・月額440円〜(12ヶ月契約)」という低価格に加えて、ラッコ株式会社が提供する各種ラッコWEBサービスとの連係も考えてみると、目的によっては良い選択肢だとも思えました。
この記事では、ラッコサーバーを利用することが向いている場面や、ラッコサーバーの使い勝手に関して解説します。
ラッコサーバーとは
業界大手他社と同様に、「かんたんブログスタート」機能を提供してくれています。
特徴には諸々列挙してありますが・・・。レンタルサーバー業者のアピール点はなかなか差別化されるものがありませんので、細かいところは気にしなくて大丈夫です(全ての意味を理解したうえで言っています)
ここで少し言及すると
- ラッコマーケットと連係して、ラッコサーバー上に作ったWordPressサイトを簡単に売買できること
- セキュリティ対策は常識的レベルには施されていること(WAF/IPS/IDS)
- 業界20年以上の大手による保守体制があること(*1)
これらの点が注目点でしょう。
GMOデジロック株式会社とは
公式サイトの「保守管理体制」のリンク先には、以下の記載があります。
セキュリティ/保守管理体制や障害/DDoS攻撃発生時の復旧にかかる時間は?
業界大手のホスティング事業者(GMOデジロック株式会社)との業務提携により、安定性の高いホスティングサービスの提供を行っております。
物理サーバー、ネットワークインフラの保守管理は提携業者により適切に保守管理されます。
ラッコサーバーは2021年9月リリースの新興のレンタルサーバーサービスではございますが、安心してご利用いただける環境を整えております。
てっきり Xserver かと思ったのですが、GMOデジロック株式会社だったのですね。
名前を見ての通りGMOインターネットグループのひとつですが、買収される以前から歴史は古く、2000年早々のインターネット黎明期からサービス提供している会社です。
私自身も、2000年代前半にはデジロック社が提供するXREAというレンタルサーバーを利用していましたし、初めてドメインを取得したのもこの会社が提供するVALUE-DOMAINというサービスを利用してのことでした。(ちなみに2024年現在も、バリバリ活用させてもらっています)
余談:GMOグループに買収される以前はドメイン名の取得もとても安く、お名前ドットコムなんかとは比べ物にならないほどコスパがよかったのですが、買収されて以後は年々ジワジワと値上げされているので、少々残念に感じるところはあります。
兎も角、レンタルサーバーの質については十分問題ないことが理解できました。
ラッコサーバーの活用場面
サーバーの質が大丈夫だからといっても、価格だけで選ぶのも考えものです。
価格とスペックからの観点
例えば、これはラッコサーバーの価格表ですが、以下ことが言えます。
- RK1プランは確かに最安レベルで安いが、CPUが1コアしかないし、メモリも2GBである。
- この数字が意味するところは、大規模なサイト運営には向かないということです。
- とはいえ、小規模〜中規模サイトであれば全く問題にはなりません。ましてや、新規ブログならば尚更余裕でしょう。(イベント開催などで短期間での大量トラフィックが見込まれる場面で使うのは危険です)
- RK2プランになるとCPUが6コア、メモリ8GBと性能が数倍になる。
- この数字は、XserverやConohaWINGの最安プランと同じ規模感です。そしてこれら業者においても月額990円ほどですので、つまり「ほぼ同じ」レベルになるということです。
- 同じ金額を支払うくらいならば、わざわざラッコサーバーを使うか?については悩みどころです。素直に大手業者でもよいでしょう。
ラッコWEBサービス内の連係からの観点
これはひとつ差別化ポイントですね。
ラッコマーケットにはWordPressのサイトが多数出品されていますので、育てたサイトを簡単に売りに出すことができます。また、購入者はすぐに運用を開始することができます。
また、ドメインの売買もできて、購入するとラッコドメインを通じて引き渡しがされます。
これらのことを一般的な技術でやろうとすると、売り手と書いての間で技術的な方法のすり合わせが必要になりますし、何より面倒くさい手間がかかります。これらを、ラッコWEBサービスが仲介役となってボタンひとつであらゆることを解決してくれるのは面白いです。
コンセプトは面白いのですが、認知度が課題になりそうです。
引用:https://rakko.inc/news/ma2024h1/
成約数そのものは、半期ごとに右肩上がりで順調みたいなので、今後期待できるかもしれません。
ラッコサーバーの利用戦略
サイトをいくつ保有したいかとか、どのような規模感で使いたいかによって戦略が全然異なってきますが、ケースとしては以下のやり方があらうと考えています。
ケース | 採用手段 |
---|---|
とりあえずブログを始めたい!まだブログのことが全然わからない初心者だし、安く済ませたい! | ラッコサーバー(440円/月プラン) |
既にブログ経験があって、新しいブログを立ち上げたい。もしかしたら今後更に複数のブログを運営するかも | 1️⃣ラッコサーバー(990円/月プラン) 2️⃣Xserver / ConoHa WING |
ブログは初めてだけど、身の回りには経験者がたくさんいて、いろいろ聞くことができる艦橋がある | Xserver / ConoHa WING |
ラッコサーバーのRK1プランではドメインが1つしか利用できませんので、同一契約の中での複数ブログ運営ができません。複数ドメインを使いたい場合はRK2プランが必要です。(ただ、同一契約の中で複数のWordPressを動かす方法は、少し難易度があがります。ラッコサーバーだろうがその他サーバーだろうが、初心者がやろうとすると躓く可能性があります)
また、周囲に質問できる環境がある場合は、素直に周囲の環境とあわせて同じものを利用した方が良いでしょう。ひとりだけ違うこと(変わったこと)をしていると、それらのノウハウを使えない場面が出てきてしまいますので、初心者の場合は苦労する可能性があります。
まとめ
ラッコキーワードとは何か?についてまとめました。
ラッコサーバーの安定性は十分に期待できることが分かりましたし、低料金な部分や、ラッコWEBサービスとの連係を考えると、十分に実用に値する魅力を持っていると思います。
今後、小規模なWordPressサイトを作る場合には、ラッコサーバーを選択肢に入れようと思いました。
ラッコサーバーの利用方法は別の記事にまとめます。
サービスサイト: ラッコサーバー
以上、裕希ヒロがお送りしました。