【WordPress作成後必須】今すぐ始めないとSEOで大損するGoogleサーチコンソール設定
- ウェブサイトの訪問者数がなかなか増えない💦
- 検索結果で自分のサイトがどのように表示されているかわからない💦
- ひとまず WordPress を立ち上げたけど、なにが大事な設定なのかわからない💦
こんにちは!裕希ヒロです。このブログでは、システムエンジニア出身の私がWEBマーケティングを学んで『稼ぐ力』を鍛える過程を発信しています。
WordPress サイトを立ち上げたあなたは、日々記事の執筆に邁進しているものと思います。すばらしい!ウェブサイトの存在意義はコンテンツがあってこそです。WordPress サイトでのコンテンツといえば記事が絶対的に重要な存在です。
その一方で「いい記事を書いていれば勝手に見に来てくれるでしょ?」と思って、技術的な対策なんて全くの無関心になっていませんか?訪問者数が増えない原因がわからず、途方に暮れていませんか?
実は、これらの問題の多くはGoogle サーチコンソールを使えば解決できるのです。
検索エンジンでの表示順位やサイトの問題点を把握せずに、ただ待つだけでは何も変わりません!あなたのWordPressサイトが最大限に認知され、訪問されるよう、早急に対策が必要です。
この記事を読むと、WordPress に限らず全ての ウェブサイト運営者に必須の「Google サーチコンソール」の設定方法を説明します。また、Google サーチコンソールとの相乗効果が高い Google Analytics について簡単に言及し、設定方法の手間を削減する方法を説明します。
Googleサーチコンソールの設定の前に、Google Analytics(Googleアナリティクス)の設定を完了しておきましょう。詳細は後で記載しますが、この順序を守ることで作業が少し減るので数分の時短になります!
ちなみに順番が逆だからといって問題は何も発生しませんので、ご安心ください。
前提
この記事では 「WordPressサイト」と「ウェブサイト」を同義として扱います。正確には、ウェブサイトというのはあらゆるインターネット上に公開されているサイトの総称で、そのなかで WordPress という手段を利用して作られたサイトが WordPress サイトとなる関係性です。
この記事で利用している画面は、2024/07/02時点の画面を例にしています。Googleによるデザイン変更により、画面通りにはならない可能性があります。
Google サーチコンソールとは?
サーチコンソールは、Googleが提供する無料のツールで、あらゆるウェブサイトに対するキーワード検索状況を監視、管理するために利用されます。具体的な機能と利点について見ていきましょう。
サーチコンソールの基本機能
サーチコンソールでは、以下のような情報を提供します。
- 検索クエリ: ユーザーがどのキーワードでウェブサイトに訪れているかを把握できます。
- インデックスステータス: ウェブサイトのページがGoogleの検索インデックスに登録されているかどうかを確認できます。
- クロールエラー: Googlebotと呼ばれるクローラーが、ウェブサイトをクロール(巡回)する際に発見したエラーを報告します。
- モバイル対応状況: モバイルフレンドリーなサイト(スマホやタブレットデバイス向けでも見やすい表示として工夫されているサイト)かどうかをチェックし、問題があれば通知します。
サーチコンソールの利点
サーチコンソールを利用することで、ウェブサイトの検索結果での表示状況や、問題点を迅速に把握することができ、SEO対策を効率的に行えます。例えば、クロールエラーを修正することで、検索エンジンがサイトを正しくインデックスできるようになりますし、検索クエリの分析によって効果的なキーワードを見つけることができます。
ほかには、公開したくない記事が Google 検索エンジン上に認知(インデックス化)されてしまった時に、対象サイトを除外するように指示することもできるようになります。
Google サーチコンソールの設定方法
それでは サーチコンソールの設定を始めましょう。サーチコンソールの設定は簡単です。
設定STEP 1: アカウントの作成とサイトの追加
まず、Googleアカウントでサーチコンソールにログインします。
https://search.google.com/search-console
[今すぐ開始] ボタンを押下します。
サーチコンソールの画面に進んだら、「プロパティを追加」ボタンをクリックし、追加したいウェブサイトのURLを入力します。次の図では、既に1個目のウェブサイト(例 example.com)が登録されていて、2個目のウェブサイトを追加しようとしている状態です。
「プロパティタイプ」の選択にて、「URLプレフィックス」を選択します。
この記事では初心者向けの導入説明が目的なので「ドメイン」と「URLプレフィックス」両者の説明は割愛していますが、WordPress の入門時点では「URLプレフィックス」の手段で全く問題ありません。
システムエンジニア目線では安定感のある「ドメイン」の選択を推奨したいところですが、WordPress 以外の管理画面での設定が必要になり、失敗すると WordPress が表示できないレベルの問題が発生します(誤って DNS Aレコード を削除してしまったなど)。このように心理的ハードルが発生してしまいますので、ここでは多くの利用者にとって適切なレベル感の「URLプレフィックス」を前提に解説をします。
設定STEP 2: サイト所有権の確認方法
URLを入力する欄がありますので、例示の通りにあなたの WordPress サイトのURLを入力して [続行]しましょう。
サイト所有権を確認します。
サイト所有権とは
このドメイン(URL)に関する検索状況の把握や、インデックス登録の削除ができるというのは、極めて重大な責任を伴うもので、第三者が勝手にできていいものではありません。勝手に検索エンジンから全てのページを消されたら困りますよね。そのため、このドメイン(URL)は「本当にあなたが管理する権利を持っていますか?」という確認が必要なのです。
サイト所有権の確認は、サーチコンソールではいくつかの方法が提示されています。
- HTMLファイルのアップロード: 指定されたHTMLファイルをダウンロードし、サイトのルートディレクトリにアップロードします。
- HTMLタグ: 指定されたメタタグをサイトのホームページに追加します。
- Google Analytics: サイトがすでにGoogle Analyticsに登録されている場合、そのアカウントを使用して確認します。
- ドメイン名プロバイダー: ドメイン名プロバイダーのアカウントで確認します。
この記事では Google Analytics による設定をお勧めします。
WordPress での Google アナリティクス解説記事では、HTMLメタタグによる設定が多いかもしれません。
<html>
<head>
<title>ページタイトル</title>
<meta name="google-site-verification" content="確認用の文字列">
</head>
<body>
これでももちろん問題ないのですが、WordPressに対する設定方法も実はいくつか存在します。
もし現在利用中の WordPressテーマの機能に依存したHTMLタグ設定をした場合、今後テーマを変更したときに設定し直さなければならなくなります。やることがたくさんある中で、細かい作業までいちいち管理していられませんよね。なので、初期設定の段階からできるだけ特定テーマに依存しないよう設定をすることで、将来の管理コストを減らすことができるのです。
【重要】事前の Google Analytics を設定しておくべき理由
「URLプレフィックス」を選択してURLを入力後、「続行」を押下したあとにサイトの所有権を確認する必要があります(前述の通り)
ですが、Google Analytics の設定が完了している場合は自動で確認までを終えてくれるので、作業ステップが減ってお手軽なのです!
自動確認をしたら以下のようにメッセージが表示されます。
確認方法が Google Analytics となっていますね。
これが、サーチコンソール設定の前に Google Analytics の設定を完了しておくべき理由です。
ここまでの作業で設定が完了しました。データ収集までには時間がかかりますので待つことになりますが、最後にもうひと作業を実施しておきましょう。
サイトマップの送信
最後に、サイトマップをサーチコンソールに送信します。サイトマップは、サイトのページ構成を示すXMLと呼ばれる書式のファイルで、Googleにサイトの全ページを知らせる役割を果たします。サーチコンソールのダッシュボードから「サイトマップ」を選び、サイトマップのURLを入力して送信します。
【事前準備】あなたの WordPress がサイトマップを生成できるか確認
2020年8月にリリースされた WordPress 5.5 移行では、WordPress 本体機能としてサイトマップを生成する仕組みが実装されているため、新たにプラグインを利用する必要はありません(記事末尾の参考文献より)。
確認するための簡単な方法は、あなたの WordPress サイトのURLの末尾に /sitemap.xml
を付与して、ブラウザにURLを入力してみましょう(URL末尾のこの部分を、技術的にはパス(PATH)と呼びます)。
例えば、あなたの WordPress サイトURLが https://example.com/
であった場合、サイトマップは https://example.com/sitemap.xml
となります。
このようなサイトマップが表示されれば、既にサイトマップ生成機能を有しているので新たなプラグインは必要ありません。
SEO対策のために、定番プラグインのひとつである「All in One SEO」プラグインを導入している場合も多いかと思います。このケースでは、sitemap.xml の生成は All in One SEO により行われるため、WordPress 本体機能での生成は上書きされます。結果的に目的は同じなので、特に問題はありません。
記事が大量に増えて、WordPress の使い方にもこなれてくると、サイトマップに掲載したい記事・したくない記事が出てくることもあります。あるいは、特定のカテゴリは除外したい場合もあるかもしれません。
このように柔軟性を持たせたい場面に出くわした時に、はじめてプラグインの利用を検討するでも十分です。
サイトマップの送信設定
先ほど確認したサイトマップのURL末尾の文字列(パス)を控えましょう。多くの場合は sitemap.xml
になるはずです。この情報をサーチコンソールに登録します。
設定箇所は、左メニュー [サイトマップ] より画面を移り、「新しいサイトマップの追加」セクションで「サイトマップのURLを入力」となっている部分に sitemap.xml
と入力。最後に [送信] します。
送信完了しました。
直後は「取得できませんでした」と赤字のステータスになっていますが、ブラウザの更新で再読み込みをすると「成功しました」に変わっています。
sitemap.xml
か wp-sitemap.xml
か
WordPress 5.5 以降はサイトマップ生成機能が本体機能として組み込まれているので、新たなプラグインは必要ないことを説明しました。実は WordPress 本体機能としてのサイトマップは wp-sitemap.xml
であると案内されています。
一方で、WordPress に限らず多くのサイトでは一般的に sitemap.xml
が用いられます。WordPress の本体機能が登場する前からあるプラグインでも sitemap.xml
にて実現しているものが多いです。
それならサーチコンソールに登録する情報は wp-sitemap.xml
なのではないか?と思われるかもしれません。答えは「それでも構わない」です。
しかし、 sitemap.xml
へアクセスしても自動的に wp-sitemap.xml
宛に転送(HTTP 302リダイレクト)されますので、結果的には sitemap.xml
で問題ないのです。
Google サーチコンソールとGoogle Analyticsの連携
既に Google サーチコンソールの設定という目的は達成しましたが、最後に一手間加えてより便利にしておきましょう。
連携の価値
Google サーチコンソールと Google Analytics は連携することができます。連携することで、より詳細なデータ分析が可能になり、ウェブサイトの分析がより包括的に実行可能になります。
[GA4] Search Console との統合 ウェブサイトのオーガニック検索結果をアナリティクスで分析する
Search Console と統合すると、自社のサイトのオーガニック検索結果をアナリティクスで分析できるようになります。たとえば、検索結果でのサイトのランキングや、クリックに結びついたクエリ、そうしたクリックがサイトでのユーザーの行動につながった経緯(より多くのユーザーにアプローチしたランディング ページや、コンバージョンに至ったユーザー数など)などを分析できるようになります。
この統合をアナリティクスで行うには、Google アナリティクス 4 のウェブデータ ストリームと Search Console のウェブサイト プロパティをリンクします。Search Console からリンクを作成することもできます。
レポート
統合により、Google アナリティクス 4 プロパティで次の 2 つのレポートを使用できるようになります。
- Google オーガニック検索クエリ: 検索クエリと、リンクされた Search Console プロパティに関連する Search Console 指標が表示されます。Search Console のディメンションごとにデータの詳細を確認できます(アナリティクスのディメンションごとに確認することはできません)。データは Search Console でも確認することが可能です。
- Google オーガニック検索トラフィック: ランディング ページと、関連する Search Console およびアナリティクスの指標が表示されます。国やデバイスのディメンションごとにデータの詳細を確認できます。
引用 [GA4] Search Console との統合 – アナリティクス ヘルプ
連携方法の手順
サーチコンソールとAnalyticsのアカウントをリンクさせる手順は以下の通りです。
- Google Analytics (https://analytics.google.com/analytics/)にログインし、画面左下の [管理] メニューから「プロパティ設定」を選択します。
- 「Search Consoleの調整」をクリックし、サーチコンソールのプロパティを追加します。
- 追加したプロパティを確認し、リンクを確定します。
[管理] メニューから、画面右下にある [Search Console のリンク] を押下
未設定の場合の画面
「Search Consoleとのリンクを作成する」画面にて、[アカウントを選択] リンクを押下
Google サーチコンソールに登録済みのプロパティが一覧表示されます。
この例では2つ存在していますが、始めての利用の時には1個しか表示されません。
- example.com: 「ドメイン」プロパティとして登録しているもの
- https://it-novice.com/: 「URLプレフィックス」プロパティとして登録しているもの(このサイト)
対象プロパティを選んで次へ進みます。
反映を確認し [次へ] 進みます。
Step 2では、ウェブストリームを選択します。
画面の指示に沿って選択したら [次へ]進みます。
最終確認して [送信] します。
これで完了しました。
最初の「Search Console のリンク」画面にも、連携の設定が反映されています。
まとめ:Google サーチコンソールとGoogle Analyticsの活用法
本記事では、WordPressサイトのSEO対策において重要なGoogleサーチコンソールの設定方法について詳しく解説しました。サーチコンソールを利用することで、サイトの検索状況を把握し、インデックス登録の管理が可能になります。また、サイトマップの送信や所有権の確認といった基本的なステップについても説明しました。
さらに、Google Analyticsと連携させることで、より詳細なデータ分析が可能となり、ウェブサイトの改善に役立つ具体的なインサイトを得ることができます。これにより、訪問者数の増加やユーザーエクスペリエンスの向上を図ることができ、効果的なSEO対策を実現することが期待されます。初期設定をしっかり行い、長期的なサイト運営の管理コストを削減することが重要です。
以上、裕希ヒロがお送りしました。
参考文献
Search Console に新しい関連付け機能を追加 | Google 検索セントラル ブログ | Google for Developers
Version 5.5 – Documentation – WordPress.org